認定HITメディカルヒーラー®紹介

代表 山本 美穂子 メディカルヒーラーインタビュー

山本 美穂子
HITキャラクトロジー®心理学協会理事長
米フロリダ州認可4年制単科大学バーバラブレナンヒーリングカレッジ(BBSH)卒業。 名古屋市統合医療希望クリニックの心理セラピストとして、カウンセリングとメディカルヒーリングを提供。神経科でのメディカルヒーラー研修を斡旋。がんをはじめとする身体の病、うつやPTSD、パニック障害、摂食障害などの心の病を抱えるクライアント含め、1万4000回を超える個人セラピーと、日本ホリスティック医学協会や地域コミュニティをはじめ、全国10都市で800回以上の講師登壇実績を持つ(2012年のデータによる)。

メディカルヒーラーインタビュー

アメリカのBBSH(バーバラ・ブレナン・ヒーリング・スクール)に入学されたとき、すでに医療とのコラボレーションを考えていらしたのですか?

いいえ。実はそれまで医療とヒーリングのコラボレーションなど考えもしなかったのです。ヒーリングは医学とは対極にある “スピ” だと思っていたので(笑)。初めて思ったのはBBSH在学中のことです。アメリカには日本のような健康保険の制度がないので、多くの人が、病気になったら病院に行くというよりは、たとえば薬草やレメディなどいわゆる民間療法と呼ばれているものをごく一般的に活用していて、ヒーリングもその選択肢のひとつであることを入学して間もなく知りました。また、私が入学した2000年当時、すでに活躍しているヒーラーをはじめBBSHの生徒の中にも病院で働いている人がいましたし、出産の際のエンジェルケアなどあらゆる場所でヒーラーが活躍していました。それを知ったとき、羨ましいと思うのと同時に「日本でも体と心とエネルギーに寄り添える医療が確立してゆけば、ヒーリングと西洋医療・東洋医療のコラボレーションが可能になればいいな」と願いました。

BBSHを卒業後、日本でヒーラーとして開業されてからは、心の不調だけでなく、肉体的な病気や怪我のクライアントさんにヒーリングされたことも多かったとうかがいました

はい。肉体的な怪我へのヒーリングといって最初に思い出すのが、友人の伯母様へのヒーリングです。乗っていた自転車が車に巻き込まれ、何箇所も複雑骨折しているというひどい状態でした。このときは3日連続でひたすらヒーリングをしたのですが、当初は全治何カ月かわからなかったほどだったのが一カ月後には退院されたのです。さらに驚いたのが、伯母様の年齢が75歳だったことです。75歳であの怪我と手術に耐え、今もお元気で精力的に華道の先生をなさっているそうです。
肉体的な病気では、肺結核を患っていた方で、通常お薬を飲んで完治に1年くらいかかるのが4カ月で完治したこともありました。
また、ADHDとアスペルガーの診断がついているお子さんに定期的にヒーリングを続けたところ1年ほどで症状が改善し、なんと診断名が覆されたという例もあります。
このような臨床経験を積ませていただいたことを通じて、私の中で医療分野でのヒーリングはやっぱり必要だという確信が深まってゆきました。

実際に医療現場でヒーリングを始められたきっかけは

2012年頃、私の講座にホリスティック医学協会の名古屋支部の役員さんが来てくださっていたのですが、その方からホリスティック医学協会で講演をしてもらえないかというお話をいただいたのです。「身体とこころとオーラの構造と機能」「感情の取り扱い方」というタイトルで2つの講演をさせていただきました。その講演を聞きに来てくださっていた方の中に名古屋で統合医療のクリニックをされている先生がいらして、講演後、心理セラピストとして患者さんや患者さんのご家族のサポートをお願いできないか、とお声がけいただいたのです。 このような不思議な流れで、2012年に希望クリニックでのカウンセリングとヒーリングを始めました。
余談ですが、実はこのとき、名前は伏せますが大手地方銀行の頭取をされている方も私の講演を聞きに来てくださっていました。まだヒーリングという言葉が胡散くさがられていたような(笑)この頃、すでに企業のトップレベルの人はメンタル面のケアに目を向けていたということに驚いたのを思い出します。

クリニックではどんな施術をされているのですか

患者さんが知りたいのは、まず「自分がなぜ病気になったのか」ということと、「日常生活をどのようにして、どんな心持ちで送ればいいのか」ということ、「病気をしてしまっている自分の取り扱い方」だと思いますので、超感覚知覚能力とキャラクトロジー心理学の両方を使い、その方を診てゆきます。

キャラクトロジー®をどのように使われるのですか

かかる病気でその方の性格やキャラクトロジー®のディフェンスのタイプが見えてきます。その方が過剰に感情的反応を起こしているとき、肉体的にもどこかひどく緊張している部分があるのですが、そこが病変し病気になってゆきます。ですので、まずそこを緩めることが大事なのですが、マッサージ等で緩めるというよりは本人が根本的な原因を理解することが必要です。理解することで緩んでゆくと、免疫力が上がったり症状が落ち着いたりするのです。多くの臨床を通して、本当に何が起こっているのかを理解していくことが病気の治癒には欠かせないと思いました。また、一旦手術や投薬で症状が落ち着いたとしても再発する患者さんがいますが、再発する人と治癒する人の違いは、病気を通して自分というものを深く理解できたかどうか、その度合いによると感じました。ですので、病気になっていることに抵抗している方、また病気と戦う方は再発します。病気と戦わず、病気を癒そうとするならば、根本的な原因の理解、つまり病気の下にある誤解がそもそもの病気の原因であることを理解することが必要です。自分に対する誤認から作り出された誤解、たとえば「自分は良くない」「この世界は危険だ」「悪い感情は見せてはいけない」「完璧でパーフェクトでないといけない」などを、あたかもそれが真実であるかのように信じ込んでいることで何らかの歪みが作り出されているということを理解することです。それと同時に肉体的に緊張しているその場所=病巣に対してヒーリングを組み合わせることで、劇的な症状改善や治癒が可能です。

希望クリニックでの症例を幾つかお聞かせいただけますか

年配の女性ですが、不定愁訴を訴えて来院された方がいらっしゃいました。不定愁訴というのは西洋医学的には原因がわからないのですね。その女性も、いろいろな病院に行ったけれど悪いところはないと言われていました。カウンセリングでお話を伺っていると、弟さんとの関係性ですごく怒っていらっしゃるのにそのことを認められずにいるという状況にあることがわかりました。弟さんのことをとても心配されているのに当の弟さんにはそれが伝わらず怒っていたのですが、その下には彼女の弟さんに対する愛がありました。それを彼女が理解したとき、すっと軽くなったのです。その日以来、来院されていません。
また、パーキンソン病のひどい状態で来院されていた方がいらっしゃいました。ずっと折り目正しい毎日を送ってこられたとても真面目な方なのですが、何かをしなければならなくなると体が動かなくなってしまうので、投薬での治療をされていました。ヒーリングを通してこの方の感情レベルがカチカチに硬く、重くなっているのがわかりました。キャラクトロジー®でいうと「感情を感じない」リジットタイプです。さらに、カウンセリングを通じてこの方にとって震えの症状がトリガーされる(=引き起こされる)ポイントを見つけることができたので、そのトリガーを元に日常生活で気をつけることとして「◯◯しなければならない」をやめてゆくという処方箋をお出ししました。そうしたらすごく症状が改善し、薬も軽いものに変わりました。
このお二人のケースからも、その方が何かしら誤解している部分が体の病気や心の病気につながっていっているということがよくわかります。

医療の現場において、その他に感じられたこと、確信されたことはありますか

希望クリニックはもともと癌に対する統合医療のクリニックなのですが、癌の治療を始めると、多くの患者さんはなかなか食べられなくなる上に癌が栄養を吸ってしまうので体力がどんどん落ちていってしまいます。抗がん剤治療や放射線治療をするには体力と抵抗力が必要ですので、①定期的にヒーリングを受けること ②なぜこの病気になったのかを理解すること ③キャラクトロジー®心理学を学び自分を理解していくこと、この3つの要素に体力がついて、治療に耐えられるようになります。そうすると免疫力も上がっているので治療は成功します。ただ、前にも触れましたが、自分の取り扱い方がわかっていないと再発します。一度治られた患者さんが再度来院された瞬間は、すごく悲しいです。
西洋医療だけではダメ。ヒーリングだけでもダメ。理解するだけでもダメ。それらが全部総合的に組み合わさった先に病気の「治癒」があり、健康を取り戻すという結果があります。これは、希望クリニックでの診療を通して私が得た洞察です。
希望クリニックは自由診療のため保険が使えないのですが、現在千葉県にある千葉セントラル神経科クリニックにおいて、私が直接指導しトレーニングを行った認定メディカルヒーラーによる保険を使ったカウンセリングが可能になりました! これはとても画期的なことです。

その他、印象に残っている症例はありますか

60代の女性で、鼻腔に腫瘍ができた方のヒーリングを何度か行ったのですが、手術直前にそのできものが急にポロリと取れ、お医者さんも「こんなことは初めて」と首を傾げたということがありましたね(笑)。
ご相談いただくことの多いのはADHDと診断されたお子さんのケースです。経験上、定期的なヒーリングで症状はかなり落ち着きます。先ほどもちらっとお話しましたが、診断が取り下げになった子もいました。ADHDなど発達障害の症状が強いお子さんの場合は、親が先に学んで変わってゆくと子どもに対する対応が変わりますので、お子さんの変化も早いです。
また、大人の鬱のケースも多いです。10年来鬱を患いずっとお薬を飲んでいるという方もいらっしゃいますし、看護師やケアワーカーなど医療関係者で鬱になる方も多いように思います。医療従事者の場合、専門的医療知識があるにもかかわらず鬱を克服できないことでさらにまた落ち込んでしまうというループに入ってしまっている方も見受けられますね。ただ、お仕事ができなくなっている方でも、週に一回定期的にヒーリングとカウンセリングを受けながら、その間キャラクトロジー®を学びトラウマの癒し方を知ることで、平均して3カ月で職場復帰できるようになることがほとんどです。鬱を克服して職場復帰された方で再発された方は、私のクライアントさんには今のところいらっしゃいません。

認定メディカルヒーラーという言葉が先ほどありましたが、現在教えられているクラスの上位クラスでヒーラークラスがあるとうかがいました。なぜヒーラークラスを開講しようと思われたのですか?

開講するまでは逡巡しました。なぜかというと、HSP(超感覚知覚能力)がなければヒーリングはできないため、生徒さんたちのHSPを開くための指導も必要で、それが自分にできるかどうかがわからないというためらいがあったのです。HSPがないのにヒーリングをすることはあり得ません(キッパリ!)。なんとなーくこんな感じ、なんとなーく、という「なんちゃってヒーリング」はヒーリングとは言いません。だって、解剖生理学がわかっていない医者に自分の身体にメスを入れてもらおうと思いますか。それと同じことです。人間の身体に対する正しい知識とHSP、さまざまなヒーリングスキル、そしてその人の在り方が組み合わさって、奇跡のようなヒーリングが可能になります。 特に一番大切なのは在り方を伝えていくことです。それには、ヒーラー自身が自分を癒さなければいけません。そしてヒーラーが自分自身の傷を癒すごとにHSPも開いてゆきます。これらを自分ができるのかどうなのか、本当に悩みました。けれども、当時の生徒さんたちから「ヒーリングを教えて欲しい」というニーズが多くあり、みんなの熱意に負けたという感じですね。 ただ、当然のことですがヒーラークラスの修了には長い時間を必要とします。1年かけてじっくり育てます。

ヒーラークラスを開講されてどうでしたか

いくつもあるヒーリングスキルの中でもヒーラークラスで一番教えたいと思っていたのはホルモンバランスヒーリングでした。これは私が独自に開発したヒーリング方法です。先ほどから何度も出てきている「誤解」によってホルモンバランスが乱れた状態が固定化してしまったために同じ出来事が繰り返し起こり、さらにホルモンバランスが乱れる、これが身体と心の病気と密接に関係しているということがわかり、BBSHを卒業後、日本でヒーラーとして開業している中で開発したものです。このヒーリングができるようになってから、特に心の病を持つ方たちに対してかなり的確なヒーリングができるようになりました。
ホルモンバランスヒーリングに関してはこんなことがありました。ヒーラークラスの生徒さんの一人が雪の日に転んで頭を打ち、高次機能障害になったのです。たまたまその生徒さんの携帯電話に残っていた履歴から救急隊員の人から私に電話があり、私はすぐにヒーリングができなかったため、ホルモンバランスヒーリングのできる生徒さんにすぐ電話をしてやってもらったのです。事故後2時間くらいして私もヒーリングを開始、彼女が意識を回復するまでは毎日ヒーリングしていました。その結果、4カ月か5カ月後、この生徒さんは奇跡的に車の免許を取り戻せるまでに回復したのです! この時は、本当にヒーリングを教えることにして良かったと思いました。私一人では限界があるとつねづね思っていたからです……私しかできないヒーリングであれば、そのヒーリングを必要とするすべての人にヒーリングをすることは不可能ですが、私のやり方でヒーリングできる人が増えれば、その人たちがまたたくさんの人たちを助けることができるのです。だから、教える場を持つことができて本当に良かった、伝えて良かったと心から思います。

これからの展望を教えてください

すべての医療現場に訓練を受けたヒーラーがいるといいなと思います。
「訓練を受けた」というのは、心理学・解剖生理学・エネルギー学・ヒーリングサイエンス、これらすべての訓練を受けた人たちという意味です。エネルギーワーカーというだけではメディカルヒーラーとして十分ではないのです。また、ヒーリングにも保険が適用されるようになることも願っています。
ともすれば、この先科学が発達したら肉体をスキャンされて病気の診断が可能になるような世界がやってくるかもしれないけれど、心のことやエネルギーのことといった繊細な部分は、やっぱり人間じゃないと取り扱うことはできないと私は思うのです。そのためにも、メディカルヒーラーという職業が確立されていくことを心から願っていますし、私は、正しい知識とスキルを持ったヒーラーの育成にこれからも励んでいきたいと思っています。

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