私たちは子どもの頃、毎日のように、何が起こったかを自分で理解し対応することのできない出来事に何度も遭遇しては、無意識にそれらを抑圧したり、または忘却したり、あるいは合理化したりしてやり過ごそうとしてきました。
そして肉体的には成長し大人になってからもその子どもの頃のやり方で物事に対応し続けていると、だんだん人生がうまくいかなくなり、肉体的な病気になったり、あるいはいつも気分がすぐれなかったりと心の健康が損なわれていきます。それをお薬でおさえたり、また弱いところを強めようとするのは、壊れた家にビニールシートをかぶせてとりあえず補強しているようなものです。
肉体的・精神的な不調が出てきたとき、「このままでははいけない」と心理学を学んだり思考をポジティブなものに変えたりと新しい考え方を取り入れ、なんとか自分を立て直そうとする人が多いかと思いますが、ほとんどの場合、一時的に好転したとしてもいずれまた同じことが起こってきます。なぜなら、症状の下にある根本的な理由を理解していないためです。上辺だけをいくらきれいにリフォームしても、基礎を改革することなしに真の変容はありえません。
キャラクトロジー心理学では、この基礎の部分に大きく着目しています。なぜ今の自分がこうなったのか、現在の自分の思考パターンや行動パターンが形成されるに至ったそもそもの原因は何なのかにフォーカスを当て、理解し、無意識の歪みを癒すことで人生を変容させることができるのです。 そして人生の流れを変容させるのみならず、人間を構成している体と心とスピリットという3つの分野において、真の自分へと戻り、自分の使命・生きる意味を全うした人生を送るまでに成熟することでしょう。
防衛反応って?
私たちは、現実の生活においてストレスを感じたり、またどう対処したらよいのかわからない状況に出会ったとき、自分独自の防衛反応を使ってその場をやり過ごそうとします。
たとえば現実を否認したり、感情を抑圧したり、あるいは、現実をなんとか理解しようと、間違った結論であったとしても無理に合理化しようと躍起になったり。
これらの防衛反応は、自分を守ろうとする、いわば心の対症療法のようなものです。
心の対症療法が生み出す悲劇
けれども、このような心の対症療法としての防衛反応を続けていると、現実はさらに混乱し、人生が徐々に望まない方向へと進んでいってしまいます。なんとかしてそれを避けるための手段としての対症療法であるにもかかわらず、生きることがどんどん辛くなっていってしまうのです。
悩みのリバウンド
このままではダメだと感じたとき、私たちは、外の世界にあふれるさまざまな心理療法やスキルに出会います。そしてこれらを始めると、一時的に現状がよくなったり、心が軽くなったと感じたりするでしょう。そのやり方をさらに取り入れ、「こうすればよかったんだ!」と目からうろこが落ちたように現実が楽になっていく人も中にはいるかもしれません。
しかし、根本の問題解決がなされていない限り、いずれ同じ悩みや問題が蒸し返されます。しかも、以前よりさらに深刻な形で現れてくるでしょう。
なぜそんなことが起こるのかというと、今世の中に出ている心理療法やスキルは、そもそも現実に歪みを作るに至った根本原因にまったく触れていないからです。
つまり、原因に対する根本的な治療となる対処を行なっていないから、人生に同じような悩みや問題が繰り返し起こってくるのです。
じゃあ、どうすればいいの?
キャラクトロジー心理学を始めた人がまず学ぶのは、自分の現実のさまざまな悩みを作り出している根本にあるトラウマを知ることです。
次に、さらにその奥にある心の仕組みや誤解の領域に踏み入り、何を誤解していたのか、真実は何なのかを探ってゆきます。
どんなメソッドであっても「癒し」を学ばれたことのある方は気づいておられるかもしれませんが、癒しというのは、何か一つのメソッドをしてさえいれば現実が変わり、悩みが消えるというものではありません。私たちはそんなに単純にはできていないのです。
肉体的・感情的・精神的・感覚/エネルギー的、霊的それぞれのアプローチから問題を理解し、癒すことで初めて、私たちは、防衛反応の裏側に隠された本当の自分のエッセンスと出会うことができます。
そこに至るための学びとスキルを5つのアプローチそれぞれに提供しているのがキャラクトロジー心理学の大きな特徴です。
HITキャラクトロジー®心理学とは?
「自分を癒したい」。その一心でアメリカのヒーリング単科大学、Barbara Brennan School of Healing に入学、ブレナン式ヒーリング技術とヒーリング科学を学び、卒業後日本にてプロフェッショナルヒーラーとして開業した山本美穂子が、 BBSHでの学びと自身の14年間14,000回以上に及ぶヒーリング・セラピー臨床と研究を組み合わせて独自に構築した原因認知心理学です。
幼い子どもの意識の誤解によってできたトラウマから生まれた5つの性格構造
「キャラクトロジー心理学」では受胎〜誕生〜6歳頃までの乳幼児期の、誰もが避けて通れないような日常の出来事や生活環境の中で形成される「5つの傷」から発生する「5つのキャラクター(性格/気質)」が使うディフェンス(防衛反応)に着目しました。
誰もが持つ「5つのキャラクター」のディフェンスを、どのようにすればディフェンスからではなく、私たちが本来持っているエッセンスを取り戻すことができるのか、どのようにすれば本当の自分に再会できるのか、今までの精神分析を超えた、新しい心理学のスタイルです。