
2017年9月 ヒーラークラス卒業
看護師として現代医療に20年以上携わる。現在は、依存症の入院患者への看護にあたりながら、ヒーラー/セラピスト/講師としてもセッションや講座を提供している。
目次
メディカルヒーラーインタビュー
ずっと看護師のお仕事をされているそうですね。
はい。もう20年以上看護師をしています。美穂子先生と出会う数年前、鬱を発症して家から出られなくなり、ずっと仕事を休んでいた時期があったのですが、そのときに気づいたのが、それまでの私は、心から嬉しいとか楽しいとか思った経験がなく、いつも罪悪感みたいなものがつきまとっていて思い切り楽しむということができなかったな、ということです。ですので、それからはなるべく体に負荷をかけないよう仕事量を減らし、自分の時間を大事にし始めました。また、スピリチュアルなことに興味を持つようになり、講演会やワークショップを自分で企画したり主催したりということも始めました。
山本やキャラクトロジーを知ったのはその頃ですか?
確か2014年くらいだったと思いますが、Facebookを見ていたら、私のニュースフィードに、誰かがシェアした美穂子先生の講座の案内が流れてきたのです。その講座タイトルが「成功を引き寄せるスピリチュアルセックス」。成功もセックスもどちらも私の大好物で(笑)、これは聴きに行かないわけにはいかないな、と思い、美穂子先生が何者かも主催が誰なのかも知らずに参加しました。そのあとの懇親会で、美穂子先生が私をじっと見て一言、「あなたは優しいのよ」と。その言い方が、それまでに私が出会った誰とも違う言い方で‥‥‥この人の在り方とかこの人が発する言葉って何なのだろうって、すごく興味を持ったのが最初の出会いです。
HITのヒーラーさんたちは、まずはキャラクトロジーの講座から学びをはじめた方が多いのではないかと思いますが、私はちょっと亜流で、最初に学んだのはセルフアウェアネス・スキル(SAS)でした。その後、キャラクトロジーを学び始めるのですが、きっかけは“絶望”です。その頃、大事な友達がすごく困った状況になったのですが、私は、その人のそばにいることはできるけれど痛みや苦しみを楽にしてあげる術を何一つ持っていませんでした。そんな自分に絶望し、同時に、人と本当の意味で有機的に関わる方法を知りたいと強く思いました。そんなとき、東京でキャラクトロジーの半年講座が開講されることを知り、当時は北海道に住んでいたのですが、すぐに参加を決めたのです。
看護師として、メディカルヒーラーになることも視野に入れていらっしゃいましたか?
いいえ。東京に通って学んでいく中でまず気づいたのは、人に何かしてあげようとする以前に、自分が普段他者に対して何をしているか、自分にはどういう傷があってどう癒さなければいけないかをまず知ることが先だということです。ベーシッククラスに続いてリレーションクラスに進み学びを深めていくうちに「もっと自分を知りたい」「もっと関係性やエネルギーのことを知りたい」という欲求が強くなり、ヒーラークラスにも行くことにしたのですが、最初はヒーラーになる気持ちはさらさらなかったですね。先ほどもお話しましたが、私は長いこと医療の現場に携わっていて、どちらかというと目に見えないものは信じないというか、目に見えるその人の体や検査でわかる臓器や血液のデータといったものを頼りにそれまで看護をしてきました。ヒーラーが何をする人なのかも知らなかったですし、第一エネルギーという目に見えないものを扱うこと自体怪しいと思っていて(笑)。けれども、講座の中で、他者と言葉で関わるより先にエネルギー的交流が起きていることを体感として理解したことで、見えないものが私たちの人生にどれだけの影響を与えているかに俄然興味が湧いてきたのです。このように、最初はヒーリングと医療とが自分の中で繋がってはおらず、メディカルヒーラーになるつもりもさらさらありませんでした。
その状態からメディカルヒーラーを目指し始めたのはなぜですか。
キャラクトロジー心理学の基礎からメディカルヒーリングまでを一通り学びながら、病気を治すには、薬や手術、データといったアプローチだけでなく、自分が何をしているか、どういうことに反応しどんな思考をしているかに気づいていくことが大事なのではないか、それが本当の意味での病気の治癒につながっていくのではないか、そしてそれこそが自分がやりたいことなのではないかと感じたからです。現代の医療にヒーリングというアプローチが加わることで、これまでは治らないと言われていたものも快方に向かう可能性が出てくるのではないかと思います。
また、これまでも看護師として患者さんに心から寄り添ってきたつもりではいましたが、ヒーラークラスを卒業した今、以前よりもっと深く目の前の患者さんと共に居るということができるようになった自分に気づいています。メディカルヒーラーとしてトレーニングを積み自分をさらに向き合い続けることで、看護師としてもヒーラーとしてももっと患者さんに本当の意味で寄り添い共に居られる人でありたい! という思いが強くなりましたね。以前は、自分がどんな状態であっても相手に尽くさなければならない、患者さんのために何でもしてあげなければいけない、というような自己犠牲的な考え方を持っていました。けれども、共に寄り添うというのは何でもしてあげるという意味ではない。自分と相手とは違う人間であるという距離の取り方、健全なバウンダリーの引き方を知ることができたのは、患者さんとの関係だけでなく他のスタッフとの関係やプライベートな人間関係においてもすごく大きいです。
これからの展望を教えてください。
医療チームの中にメディカルヒーラーが入ると、医療ができることの幅、それから患者さんを見る視野が広がりますので、それが実践できる場が日本でもどんどん増えていくというのが私の大きなヴィジョンの一つです。長年医療に従事していた者として、医療現場に“医療”以外の業種が入っていくのがいかに難しいことであるかはわかっていますが、ヴィジョンの実現に向けて自分のできることをしていきたいと思っています。そのために、医療以外のことにも興味を持っている先生や病院と関わりを持てるよう、自分のアンテナは常に立てておきたいですね。また、私自身「看護師」であると同時に「ヒーラー」であるということをもっとオープンに発信し伝えていくことで、メディカルヒーラーという仕事があるということ、メディカルヒーリングは本当の意味での病気の治癒につながるサポートができること、そしてその人が本当に自分の力を取り戻すためのサポートができることを、まずはできる限り多くの方々に知ってもらえれば、と思っています。













そもそもエッセンス(良いところ)の塊である私たちは、幼い頃のささいで偶発的なできごとや繰り返し体験するできごとを通して、自分のエッセンスを悪しきものと誤解してしまいます。残念ながらこの誤解は成長の過程で避けることのできないもので、ゆえに私たちの誰もが、違った体験から同じ傷を持ち、その強さや深さ、体験の内容の違いが人格となって現れます。ただ、ここで注意すべきなのは、現在の人格は「本来のエッセンスを悪しきものと誤解した」状態のものだということ。
私たちは誰しも、この世に生まれ育ち、大人になってから今までの全ての経験に基づいて現在の選択のすべてをおこなっていますが、「三つ子の魂百まで」のことわざ通り、さらにその根幹を成すのは子どもの頃の環境や体験です。
この世に生まれ、誰かを好きにならない人はいません。そして、好きになればなるほど悩むことや傷つくこと、腹の立つこと、悲しくなることも多くなるものです。なぜなら私たちは、恋する相手に幼い頃両親とのあいだに起こった満たされなかった体験を無意識に投影しているからなのです。
自分と自分以外の人を分ける目には見えない境界線、それをバウンダリーといいます。
自分でも薄々おかしいと感じているのに、反射的にカッとなったりパニックになったり頭が真っ白になったりしてどうにも止められなくなってしまうのは、脳内にその反応の“回路”ができてしまっているからです。BTSは、HITオリジナルヒーリングの中で唯一、これ単体で学び身につけることのできるヒーリングスキルで、脳内に新しい神経回路をエネルギー的に構築することができます。
何をどうしても人生が動かない、あるいは“ドツボ”にはまって抜け出せなくなってしまったことは誰にでもあると思います。そんなときに最適なのが、このプロセスグループです。安心で安全な環境の中で感情のブロックをほどき、その下にある傷を癒し、傷の生まれた幼い瞬間真に必要としていた体験を大人になった今、取り入れることのできる貴重なグループワーク。全国各地で定期開催されていますが、人気の地区では募集開始間もなく満席となることも。
ヒーリングとは、わかりやすく言うと、オーラフィールド(オーラボディ)のお風呂のようなものです。
白か黒か、勝ちか負けか、など、どちらかしかない/どちらかに決めなければいけないと思ってしまう……実はこれは、“葛藤” を持ちこたえることができず混乱したままの「子どもの意識」のしわざです。子どもの意識とは、その葛藤を持ちこたえることのできなかった幼い瞬間のまま今なおあなたの中で存在を主張している幼い意識のこと。HIT独自のキャラクトロジー・コーチングスキルは、今のあなた=大人のあなたの意識を使い、子どもの意識を癒し今に統合するためのスキルです。
自己啓発や心理学の学びは深めたし、スピリチュアルなセッションも受けている、なのに現実がどうも変わらない……そんな方はいらっしゃいませんか。

愛媛県松山市のハートインタッチヒーリングセンター。目の前に穏やかな瀬戸内海を望み、山本美穂子がどこまでもこだわりぬいて造ったセンターです。セッションや講座等の会場としてのレンタルも可能で、セミナールームのステンドグラスは必見。