ハートインタッチアワード2022
こころのレスキュー大賞 部門賞
こころに触れる特別部門
【エントリーNo.071】
本多 美由
作品タイトル : だれも悪くない
今日も1日無事に過ごせた。
元気いっぱい走り回る3歳の娘と
最近歩き始めて自由奔放な1歳の息子。
公園に行くにも、家で遊ぶにも
、お風呂に入るにも、ふたり仲良く大はしゃぎ。
寝かし付けが終わって、両側から聞こえる寝息を聞くと
今日も1日終わった…と力が抜ける。
数分すると主人が帰宅。
ふたりで夕飯を食べて、片付けをしようと思ったその時、息子が泣き出した。
寝惚けている様だけど、泣き声はどんどん大きくなって、手足をバタバタさせる。
このままでは娘が起きてしまう…と思い焦りながらあやすが、泣き止む気配はない。
すると娘がつられ泣き。
もう家中が泣き声だらけ。
ふたりで泣き始めると泣き声の激しさが
急激に増す。
このままでは近所にも迷惑が掛かる。
主人に娘を頼み、私は息子を抱っこして外へ。
仕事で疲れている主人に大泣きの娘を任せ、申し訳ない気持ちになった。
弟の大泣きで起こしてしまって娘にも申し訳ない。
真っ暗な道をただひたすら抱っこして歩いていると、なんとも言えない気持ちになった。
泣き始めたのは息子だけど、
息子はなにも悪くない…
娘だって悪くない…
主人も悪くない…
私だって悪くない…
そう思うと涙が出てきた。
誰も悪くないからこそ、
この感情が辛かった。
すると後ろからひとりのおばあちゃんがやってきた。
“真っ暗だね。どうしたか?”
と声を掛けてくれた。
“夜泣きしちゃって
お姉ちゃん起こしちゃって~”
と伝えると、息子を見て微笑んで
“寝れないのかい。僕もつらいね~”
と。
そして私を見て
“旦那さんがお姉ちゃんを見てるのかね???
旦那さんを外に出さないのはあなたの心遣い???こんな大変なときにそこまで考えて偉いね。
あなただって疲れているのに。”
と。
その言葉に涙が止まらなくなった私は
気が付くとおばあちゃんに背中を撫でて貰っていた。
そして
“誰も悪くない。お母さん泣いても、ちっとも悪くない。
一生寝ない子どもはいないから。それまでお菓子食べて、お茶しながら気長にふらふら歩きな♪
自分のティータイムを息子に付き合ってもらってると思えば、気持ちも少し晴れるだろ♪”
と。
おばあちゃんの優しさが嬉しかった。
“誰も悪くない”
そう言って家族誰のことも悪く言わないおばあちゃん。
その心の丸さと温かさが私の心を変えてくれました。
“せっかく外にいるなら、お茶に付き合って貰おう。ママだって夜に甘いもの食べたいのよ”
って。
息子が寝て家に帰ると、主人はお風呂も済ませ、娘と手を繋いで寝ていた。娘の足は主人のお腹の上。なんだか微笑ましかった。
おばあちゃんありがとう。
素敵なおばあちゃんに出会わせてくれた子ども達ありがとう。
おばあちゃんも気を付けてお家に帰ってね。
身体、大切にしてね。
このエピソードの中で、あなたは何によって癒されたと思いますか? : 誰も悪く言わないおばあちゃんの心
【作品応募者について】
どんな職種・お仕事をされていますか? : 主婦














そもそもエッセンス(良いところ)の塊である私たちは、幼い頃のささいで偶発的なできごとや繰り返し体験するできごとを通して、自分のエッセンスを悪しきものと誤解してしまいます。残念ながらこの誤解は成長の過程で避けることのできないもので、ゆえに私たちの誰もが、違った体験から同じ傷を持ち、その強さや深さ、体験の内容の違いが人格となって現れます。ただ、ここで注意すべきなのは、現在の人格は「本来のエッセンスを悪しきものと誤解した」状態のものだということ。
私たちは誰しも、この世に生まれ育ち、大人になってから今までの全ての経験に基づいて現在の選択のすべてをおこなっていますが、「三つ子の魂百まで」のことわざ通り、さらにその根幹を成すのは子どもの頃の環境や体験です。
この世に生まれ、誰かを好きにならない人はいません。そして、好きになればなるほど悩むことや傷つくこと、腹の立つこと、悲しくなることも多くなるものです。なぜなら私たちは、恋する相手に幼い頃両親とのあいだに起こった満たされなかった体験を無意識に投影しているからなのです。
自分と自分以外の人を分ける目には見えない境界線、それをバウンダリーといいます。
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愛媛県松山市のハートインタッチヒーリングセンター。目の前に穏やかな瀬戸内海を望み、山本美穂子がどこまでもこだわりぬいて造ったセンターです。セッションや講座等の会場としてのレンタルも可能で、セミナールームのステンドグラスは必見。