ハートインタッチアワード2022
こころのレスキュー大賞 部門賞
受け手部門
【エントリーNo.132】
森迫 泉
作品タイトル : Heal my world.
〝私は何のためにヒーリングをしているんだろう〟
8年前私は苦しかった。
目の前にいる人を救えないことが。
何も変えられないことが。
数年前まで開設していたサロンで、私は毎日ヒーリングをしていた。
それが全てではなかったけれども、時々激しい反応が出る方がいて、やればやるほど、その人の人生がひどくなっていくように感じることがあった。
時に、救えないいのちもあった。
今思えば、私は自分を責め続けていた。
今年、私は学びの門を叩いた。
それを決めるまでは、ものすごく抵抗した自分がいた。
もう二度と本気でヒーリングはしないと誓っていたから。
でも、本気じゃないヒーリングって何だろうって今なら可笑しく思える。
救えなかった後悔で、私は自分を罰し続け、いつしか自分自身の内側にある叡智に繋がることをやめていった。
どれだけの葛藤を超えたら、そんな自分を許せるのかわからず混乱していた時、私はある人からモニターヒーリングを受けた。サージェリーヒーリング。
その人とはきっと過去生でも一緒にいたのだと思う。
それにしても、その翌日からの内側の動きは凄まじかった。現実の自分がついていけないくらい、内側が目覚めはじめた。それが目覚めだとはわからず右往左往する私に、その人のヒーリングは、ただ押すでも引くでもなく、ただその場所から寄り添ってくれるものだった。
葛藤を感じ続けて、私はひとつの選択をした。自分のために葛藤を越えて新しい選択ができたことを感じた。とても尊い気持ちになった。
そこから学びを重ねていく中で、自分が救えなかったと感じていたことが誤解であったことを知り、自分を責め続けても何一つ自分に優しくないということを知っていった。
ほんとにこれは、ガーン!だった。救えないこともある、それでも自分の真実の場所で最高最善を尽くすのみなんだと。それで良かったんだと気付くことができた。
私は何を大切に思い自分を責め続けてきたんだろう。そもそも自分を責めていることにも気づいていなかった。
ヒーリングスクールで学びを重ね、プロセスグループでワークをして、何をそんなに大切に握り締めてきたの?繰り返し自分の誤解を解くことを、自分に許すことができるようになっていった。
いつしか私は自分を好きになっていた。
自分にしかない自分のエッセンスを、尊いと思える自分になっていた。
というより、自分を受け入れていなかったのは自分だったことに気付けた。
そんな自分に心底安心したのは、他の誰でもなく自分自身だった。
私は私が好きだ。
私は私は大切にする。
私は私を与えたい。
心からそう思えたことが、数年前のあの日あの瞬間の私からは見えていただろうか。
すきなことをしているようでも、ちっとも幸せだと感じていなかった私が今、本当の自分と繋がることで、ただ幸せを感じることができている。
あのままあきらめなくてよかった。
あのまま捨てなくてよかった。
私の本当の夢を。
私を導いたのは私自身。
でもそこにはたくさんのサポートがあった。
サポートを受け取ることを拒絶していた私が、向けられるサポートをあたたかいと感じることができるようになった。人をすきになれた。
安心できるコミュニティの中で、知らず知らずに自分を表現することを恐れなくなっていった。
ここにいていいんだ。私はこの場所で受け入れられている。
私自身がそれを感じることができたことが一番大きな変化だと思う。
美穂子さんのハートにグサッとくる一言に、どれだけはっとしただろう。
周りの人たちから向けられる愛に、どれだけ満たされてきただろう。
私は、心からヒーリングが好きになれた。
ヒーリングをずっとしていきたいと思える自分になれた。
ヒーリングの可能性に、胸が躍るような気持ちにもなれた。
自分が捨ててしまった夢をもう一度自分のために持つことができたこと。それが本当にうれしい。
ここでは語り尽くせないたくさんの愛とサポートによって、自分が自分を導く力を育てることができたこと。
本当にありがとうございます。
まだまだ道は続いてゆくけれど、これからの自分のために、今日ここに記しておきたいと思います。
このエピソードの中で、あなたは何によって癒されたと思いますか? : ヒーリングスクール・メディカルヒーリング・自分を信じてくれた存在
【作品応募者について】
どんな職種・お仕事をされていますか? : 助産師、Healer、心理学講師。