このページでは、キャラクトロジー心理学における5つの人格構造(スキゾイド、オーラル、マゾキスト、サイコパス、リジット)について、
- その人格が生まれる元となったトラウマの種類
- 見た目や内面の特徴
- 防衛反応(本当の自分だと誤解している自分の姿)
- 人生のテーマ、エッセンス(本質)
- エッセンスで生きるためのポイント
- そのキャラクターのエッセンスで生きる有名人
などなど、キャラクトロジーについて知っておくべきことをお話ししてゆきます。
目次
スキゾイド人格:夢と理想に満ちた繊細でアーティスティックなクリエイター
嫌われた子ども・スキゾイドのトラウマ
スキゾイドのトラウマは、お母さんのお腹の中にいる胎児期から、生まれて半年くらいまでの間、つまり自分の意思では何をどうすることもできない時期に体験した何かしらの出来事を通して、「拒絶された」「世界は危険なところだ」と誤解することによって生まれます。
この世に生まれ落ちる瞬間の、いわゆる“バーストラウマ”もこの中に含まれます。
また、このころの赤ちゃんはお母さんと一心同体でもあるため、お母さんの感じた恐怖を自分の恐怖として感じてしまうこともあります。
たとえそれがほんの些細な出来事であったとしても、自分では何もできない赤ちゃんにとっては、命を脅かされているのと同じことなので、赤ちゃんの中には、「この世界は危険だ」また「自分は嫌われている」「世の中は敵意であふれている」「ここにいたくない」というイメージができ上がってしまうのです。
スキゾイドは、このイメージを真実と誤認しここから世界を見ているので、当然スキゾイドの人にとっての世界は危険で敵意にあふれるところとなります。さらには、嫌われている・拒絶されているという前提で他者と接するため、どことなくオドオドビクビクした態度になってしまうことが多いでしょう。
スキゾイドのトラウマの具体例
・お母さんが流産しそうになった
・妊娠中、お母さんがイライラしたり、たびたび泣いたり、あるいはビクビクしていた
・妊娠中の喫煙
・難産だった/へその緒が首に巻きついていた
・生まれた瞬間の分娩台のライトなどの眩しさ、手術用手袋などの感触
・両親の喧嘩や大きな物音
・大きな災害やトラブル
スキゾイドの見た目の特徴・印象
ひょろっとしていて線が細く、存在感がない。なんとなく影が薄い印象。または、いつもどこかビクビクしている。体に比べて妙に手足が長いなど、体型がアンバランス。
学生の頃、教室の隅でぼんやりして、学校を休んでも、いないことを誰にも気づいてもらえなかったタイプ。
ディフェンスに入ったスキゾイド
大きな特徴として挙げられるのが、目の前の現実から逃げ、責任を取ろうとしないところです。
自分の意思で何かをすることができない時期のトラウマから形成された人格であるため、「責任を取る」というのがどういうことなのかがわからないのです。
責任感だけでなく、継続力、社会性、協調性に欠けています。
基本的に人が怖いと感じているため、深い人間関係を結ぶことができません。
誰といてもぎこちない雰囲気が消えず、集団の中で異分子として扱われることもあります。
また、夢見がちで、いつも空想の世界にいるようにぼーっとしています。
「今、ここ」の現実にいないため、話していても心ここにあらずな反応をすることが多く、話を聞いていないと思われがちですが、実際、スキゾイドには同じことを3回言わないと忘れてしまいます。
上記に挙げたような印象を受ける人は、スキゾイド人格が強く出ているといえます。
スキゾイドのディフェンスが招く人生の不具合
・突然のトラブル
・いきなりありえないような災難が降りかかる
・人の中にいると拒絶されているように感じる
・人の中にいるのが怖い
・たくさんの夢と理想があるのに、現実化することができない
・成果を出すことを無意識に恐れる成果恐怖症
・責任を取らずに逃げることで、結果、事態が悪化する
・認知症/痴呆/パニック障害/離人症/アレルギー
・頭頂部の髪が薄くなる
スキゾイドが人生で果たすべきテーマ
スキゾイドの強い人は、あちらに手をつけてはやめ、こちらに手をつけては忘れ、また別のものに手をつけるという癖がありますが、これら人生の外面/内面両方においてバラバラに存在している夢や人生の断片を一つに統合し、何かを現実に形にすることがスキゾイドの大きな使命です。
常にふわふわと空想の世界を漂っているので、地に足をつけ、現実の肉体を持った存在として内面の夢と理想を実現しながらこの世を生き抜くこともまた、スキゾイドが持って生まれたテーマでもあります。
スキゾイドのエッセンス
♢創造性と直観力にあふれ、霊的な真実を本能的に理解しています。
♢独特の世界観と天から降ってきたような繊細な芸術性に優れ、またサイキックな能力を持つことも。
♢内面のたくさんの夢と理想が周りの人に伝播し、周りの人の夢もまた広がっていきます。
スキゾイドがエッセンスで生きるポイント
・「自分は拒絶されている」「嫌われている」という子どもの意識の前提から世界を見ることをやめ、「世界は安心で安全な場所で、自分はここにいてもいい」という大人の意識にシフトする。
・自分の体にグラウンディングする。自分の体に触れ、「今、この瞬間ここにいる」のを感じてみる。
・この世界にグラウンディングする。立つ・しゃがむ・ジャンプするなど下半身を動かし、足の裏が大地についているのを意識する。
・実際に誰かと触れ合うことで、安心と安全を感じる。握手やハグが効果的。
スキゾイドのエッセンスを持つ有名人
スティーブ・ジョブズ(apple社創業者/実業家)
サルバドール・ダリ(画家)
小泉純一郎(政治家)
スナフキン(アニメーション『ムーミン』の登場人物)
忌野清志郎(ミュージシャン)
オーラル人格:好奇心いっぱいで優しさに満ちた天性の教育者
見捨てられた子ども・オーラルのトラウマ
まだ自分では何もできず、お腹が空いても、オムツが気持ち悪くても泣くことしかできない生後半年から1歳半頃の授乳期に、「見捨てられた」と赤ちゃんが感じたできごとが積み重なってオーラルのトラウマは形成されます。
赤ちゃんは、愛するお母さんやお父さんに手を伸ばしたり、「お腹が空いたからミルクがほしい」「オムツが濡れているから替えてほしい」「抱っこしてほしい」などといった根源的なニーズをわかってもらおうと繰り返し試みますが、ご存知のとおり、大人はそのすべてに十分に応えられるほど暇ではありません。
そのため、赤ちゃんが泣いていても「ちょっと待ってね」と声をかけるだけ、あるいは抱っこをしたとたん電話が鳴り、すぐに下ろして電話に出なければならなくなったりと赤ちゃんの瞬間瞬間のニーズがすべて叶えられることはないのです。
このような経験を繰り返し繰り返し体験すると、赤ちゃんは「見捨てられた」と感じます。
そして、どんなに望んでも自分のニーズが満たされることはないと絶望し、やがて、深い悲しみと絶望の中で、自分のニーズを満たすこと、ほしいものに向かって手を伸ばすことを諦めてしまうのです。
また、兄弟姉妹がいる場合、親はどうしても手のかかる方の世話を重点的に行ってしまうがために、「自分が求めるケアを十分に与えてもらうことができなかった」と感じ、永遠に満たされることのない空虚感を持つようになります。
オーラルのトラウマの具体例
・お腹が空き、泣いてお母さんを呼んでも、すぐに来てもらえなかった
・兄弟姉妹がいたため、泣いて呼んでもすぐに世話をしてもらえなかった
・ミルクを吸う力が弱く、満足するまでミルクを飲むことができなかった
・お母さんから離され、知らない場所(保育園や祖父母の家など)に置いていかれた
・お父さんが仕事で不在がち
・自分だけキャンディがもらえなかったなど、自分だけが忘れられる経験
オーラルの見た目の特徴・印象
弱々しくやせていて、どことなく薄っぺらい感じ。猫背だったり、首だけが前に飛び出している首猫背。目はいつもウルウルしており物欲しげにこちらを見る。疲れやすく、代謝が悪い。胃腸が弱く、必要な栄養を吸収することができない。
なんとなくいつも必死。受け口など口の辺りに特徴がある人も多い。
相手の注意を惹こうとよくしゃべるがあまり内容がない。または小さな声でボソボソしゃべって注意を惹こうとしがち。
クラスの保健委員タイプ。
ディフェンスに入ったオーラル
自分の欲しいものがわからず、常に混乱し「どうしたらいいかわからない」状態にあります。
すぐに絶望的なシナリオを自分の中で作り上げてしまい、誰かに助けを求めたり、自分から何かを解決しようと動き出すという選択肢を持っていません。
優柔不断で自己価値が低く、「どうせ私なんて」と被害者の立場に自分を置き続け、メソメソしたり、いじけることが多いです。
いつでも誰といても何もかもが十分ではなく、満たされていない感覚を強く持っており、それを誰かに満たしてもらおうとするため依存的。
「自分の欲しいものは決して手に入らない」と信じているため、いつも物欲しげで他人の持っているものや他人を羨む一方で、「欲しいけど要らない」という矛盾した行動を取りがち。
メッセージのやり取りをいつまでも終わらせることができなかったり、メールや電話が果てしなく長いのもオーラルの特徴です。
オーラルのディフェンスが招く人生の不具合
・お金がない、あれもないこれもない
・友達も恋人も仕事も体力も何もないナイナイ人生
・受け取りベタ
・自分は無力であると思っているため、それを感じさせる出来事ばかりが起こる
・見捨てられまいと依存しようとするため、結果見捨てられる
・他者をケアしようとするが、誰も自分のことをケアしてくれないので悲嘆に暮れる
・貧血/慢性疲労/胃腸の不調/自己免疫性疾患/鬱・躁鬱/依存症/寝たきり
オーラルが人生で果たすべきテーマ
オーラルが人生で果たすべきもっとも大きなテーマは「自立」です。
他者に依存し他者から満たしてもらおうとするのではなく、自分の二本の足でしっかりと立ち、自分を満たせるのは自分しかいないと知ることが最初のステップです。
そしてそこから自分で自分を満たし、生きる幸せを感じ、その「豊かさ」から他者に与えることを学ばければなりません。
オーラルのエッセンス
♢とにかく優しく、慈愛に満ち、誰にでも分け隔てなく平等に接することができる人です。
♢繊細な感受性と強い精神力で、周りとともに生きる豊かな世界を創り出すことができます。
♢自分の持っているものを惜しみなく与えることのできる天性の教師資質があり、多くの人を導いてゆけます。
オーラルがエッセンスで生きるポイント
・人からケアしてもらおうとするのではなく、自分で自分をケアし、ニーズを満たす。そのために、自分のニーズが何なのかを探り、それを伝える努力をする。
・受け取ることを自分にゆるす。「いや、私なんか……」という口癖をやめ、相手の言葉や想いをゆっくりと感じ、体に染み渡らせてみる。
・大地にグラウンディングする。足を踏み鳴らすなど実際に自分の二本の足で大地に立っているのを視覚化してみる。
・小さなニーズを叶えることから、自分で自分を育んでいく。
オーラルのエッセンスを持つ有名人
マザー・テレサ
聖母マリア
ナイチンゲール
中森明菜(歌手)
メーテル(アニメ『銀河鉄道999』登場人物)
マゾキスト人格:湧き上がる創造性を形にし表現する根っからの愛されキャラ
愛され過ぎた子ども・マゾキストのトラウマ
マゾキストのトラウマは、トイレトレーニングが始まり、単純な単語を2つ以上組み合わせて意味のある会話ができるようになるくらいの自立期に形成されます。
この時期の子どもには自立心や好奇心、冒険心が芽生え、「こうしたい」という自分の気持ちがはっきりしてきますが、子どもを大切にしようとするほど、親は子どもを心配し、行動に制限をかけようとします。好奇心のままに突っ走らせては“危険”だと親は感じるのです。
その経験が重なると、子どもは、「親の言うことを聞いてさえいれば褒められ愛される」と考えるようになり、自分のやりたいことよりも親の言うことを優先するようになり、それが自分であると誤解していくことで、やがて本当に自分が何をしたいのかがわからなくなってしまうのです。
また、大人の都合で生理現象をコントロールされたり、食事を強要されることで、「自分が我慢すればお母さんが喜ぶ」との誤解が生まれることも多々あります。
親が子どもを可愛がるあまりに過干渉になり、子どもの自由意思や自由な表現を奪う、または軽視した態度を取ることでマゾキスト人格は作られていきます。
マゾキストのトラウマの具体例
・「おでかけ前だからトイレに行きましょうね」と、排泄したい感覚がないのに排泄を強要され、できると褒められる
・ぬり絵をしているときに「その色は違う」と塗りなおさせられる
・肉体的な変化を恥ずかしいものだと思わされた
・お腹が空いていないのに食事をさせられる
・「○○ちゃんは△△が好きよね」と、自分の好みを勝手に決めつけられる
・「体にいいから食べなさい」「あなたのためよ」
マゾキストの見た目の特徴・印象
がっちりして重そうな肩、なんとなく圧迫感があり分厚い印象、または背中が丸く、ぽっちゃりとして安定感がある印象を受ける。
いつもニコニコ快活で、「あの人本当いい人だよね」と誰からも言われ、誰とでも仲良くなれる愛され(いじられ)キャラ。
人といるのが大好きで、「自分」ではなく「みんな」を主体にした言動を取る。
自分で何かを決めることができない。腰が重く、なかなか行動に移せない。指示がなければ動けない。
無邪気なベビーフェイスを装っているが、愚痴っぽく、いつも何かをぼやいている。
学生時代は文字通りクラスのムードメーカーやいじられキャラ。
ディフェンスに入ったマゾキスト
いつも自分より誰かを優先しているために、内側に溜まった怒りを小出しに相手に向け、巧みに挑発して自分の怒りを発散しようとします。
自分で決めたりアイデアを出すということがわからず、誰かが決めてくれないと動くことができません。それゆえにまた自分の内側に怒りを溜め込むので、外面はいいけれど、いつもなんとなくイライラが抜けません。
自分が何をしたいのかがわからないので、人の喜びが自分の喜びであると誤解しています。
口癖は「面倒くさい」。頭で何かをしようと思っても、実際の行動に移すまでにとても時間がかかる、あるいは実際の行動に移すことができません。
自己犠牲的な性質が強く、待ち合わせで相手が遅れてきても黙って待ち続けるタイプ。
マゾキストのディフェンスが招く人生の不具合
・自虐的・奴隷的に我慢し続ける
・指示待ち症候群
・相手との距離感がわからず、侵入し過ぎてしまう/侵入されることに喜びを感じる
・自覚のないストーカー行為やセクハラ行為
・ガン/肥満/脳溢血/喘息/アトピー/ED /てんかん
・無意識に悪意に留まろうとするために、それが現実化してしまう
マゾキストが人生で果たすべきテーマ
マゾキストがこの人生で学ぶべきことは、自分の喜びのために自分で選択し、自由に行動し、表現することです。
子どものときの意識そのままに、誰かの喜びを第一にして服従的に生きるのをやめる必要があります。
もうひとつのテーマは自己表現です。内側のたぎるような創造性と自己を外側に表現してゆくことでさらに自由になることができます。
マゾキストのエッセンス
♢勤勉で忍耐強く、大変な仕事もしっかりこなすので、リーダーをサポートする有能な右腕として活躍することができます。
♢情け深く、面倒見の良い大きなハートの持ち主であり、かつ楽しいことが好きなので、誰からも愛されます。
♢内側にダイナミックな創造性と芸術性を秘めています。
マゾキストがエッセンスで生きるポイント
・人に対して過剰に世話をしようとしたり、また侵入しようとすることをやめる。
・いい子になろうと自分のやりたいことを我慢するのをやめ、本当にやってみたいことを自由に表現してみることにチャレンジする。
・とにかく物理的に体を動かす。自分が動かさなければものごとは流れ出さないということを体感で学ぶことが大事。
・空間的にも時間的にも自分のスペースを確保し、それを自分のために使うことを自分にゆるす。
マゾキスト人格のエッセンスを持つ有名人
マイケル・ムーア(映画監督)
岡本太郎(芸術家)
笑福亭鶴瓶(落語家)
伊集院光(タレント)
草間彌生(芸術家)
サイコパス人格:自分と他者と宇宙を信頼する多芸多才なカリスマ
条件付きで愛された子ども・サイコパスのトラウマ
子どもは、異性の親に最初の恋をします。そしてその大好きな人から特別に扱ってほしいと思いますが、大好きなお父さん(またはお母さん)は絶対に自分のものになることはなく、それゆえに「裏切られた」と感じます。
もしくは、常に兄弟姉妹と比較され、親の愛を競って奪い合わなければならなかった、あるいは親の注目を集めるには特別な立場にならなければいけないという状況に置かれたといった体験を重ねることで、子どもの意識の狭い視点から「親の愛を得るには特別でなければいけない」「私は勝たなければいけない」という誤解が生まれ、トラウマとなります。
また、親が子どもに言うことを聞かせようと交換条件を出すことが、「愛は無条件では手に入らない」というサイコパスの誤解を作り出すこともあります。
サイコパスのトラウマの具体例
・自分を大好きだと言ったパパが、大好きなママと結婚していることを知り、裏切られたと感じる
・小さな約束を破られた
・常に兄弟姉妹やいとこ、友達と比較される
・自分ではなく、「できたこと」を褒められる(「賞を取って偉いね」など)
・「テストで100点取ったら○○を買ってあげる」など交換条件を出される
・たくさんの習い事が用意され、頑張っていい成績を上げると褒められるが、そこに終わりがない
サイコパスの見た目の特徴・印象
いわゆる“目力”のある人が多く、誘惑的あるいは挑発的な目でこちらをみます。常に頭の中は戦場のように何かを考え頭部にエネルギーが集中しているため、おでこが広いでしょう。
女性はくびれたウェストが自慢。自他ともに認めるナイスバディの持ち主で、それを誇示するような服装をしています。
男性はエネルギッシュで、肩が張り出した逆三角形の体型の人が多いです。
全体的に威圧的で自信にあふれ、ちょっとキツい印象を人に与える、王様/女王様タイプ。
ディフェンスに入ったサイコパス
まず、サイコパスは、すべてを知っていないと気が済みません。
周囲の状況をすべて把握し、自分の思い通りに動かそうとするため、常に頭の中が臨戦態勢で、周りは全員敵であるという大前提からものごとを考えるため、気が休まる暇がありません。
なにがなんでも勝とうとし、勝つことや他人より優位に立つことが至上の関心事で、勝つために上から覆いかぶさるようなエネルギーで相手を言い負かそうとすることもあります。
常にどうすれば自分が損をしないか、負けないかを考えていて、負ける戦いには基本的に手を出しません。
多芸多才で美男美女、モテる人が多いので、基本的にナルシストです。
自分は特別な存在で、そう扱われるべきだと信じています。また秘密主義で、自分にも人にも嘘をつくことが上手。
損得に敏感で、お金で愛を計ろうとします。
サイコパスのディフェンスが招く人生の不具合
・自分も他者も、誰も信頼することができないので、孤独感に苛まれる
・「自分が正しい」という態度に固執し、柔軟性に欠ける
・自分の勝手なイメージを真実だと思い込んでしまう傾向が強く、見当違いな発言や言動で周囲に混乱を引き起こしてしまう
・一見自信家だが、内側では劣等感や屈辱感、自信のなさに苛まれている
・いつも自分が一番正しいと思っている
・「自分は特別扱いされるべきだ」という威圧的・支配的な態度が他者から自分を遠ざけてしまう。
・高血圧/心臓病/糖尿病/燃え尽き症候群/統合失調症/慢性的な頭痛
サイコパスが人生で果たすべきテーマ
「特別意識」から自分を解放し、平凡の中に幸せを見つけること。
自分も他者も同じ一人の人間であり、他者のエッセンスを認め、尊重すること。
自分自身への信頼を育てることで、他者に対する信頼、さらには宇宙に対する信頼をも育てる。
コントロールしようとするのをやめ、サレンダーする(自分を明け渡す)ことで、常に戦場のような思考とマインドに平穏さと平和を取り戻す。
サイコパスのエッセンス
♢向上心に溢れ戦略的で、複数のプロジェクトを同時にマネージメントできる
♢カリスマ性があり、多くの人を惹きつける魅力の持ち主
♢仲間思いで誠実、正義感が強い
♢崇高な価値観を持ち、他人をはっとさせる言動を取る
サイコパスがエッセンスで生きるポイント
・頭をフル回転させ状況をコントロールしようとするのをやめ、白黒はっきりさせるのではなく「わからないままにしておく」訓練をする
・人と自分を比べ、人より優れているから愛されている/認められている という思考の癖に気づき、ありのままの自分・特別ではない自分であることを自分にゆるす
・自分の思い込みやイメージで他者やものごとを決めつけ、そこから行動しようとするのをやめる
・自分に対しても、他者に対しても「剣を下ろす」
・子どもの意識のまま、理想の自分になるために終わりなき努力をしていることに気づき、大人の意識にシフトする
サイコパスのエッセンスを持つ有名人
ナポレオン・ボナパルト
ジャンヌ・ダルク
織田信長
峰不二子(アニメ『ルパン三世』登場人物)
ドラコ・マルフォイ(映画『ハリー・ポッター」シリーズ登場人物)
リジット人格:愛と情熱に溢れ、優れたリーダーシップを持つ統率者
厳しく躾けられた子ども・リジットのトラウマ
リジット人格は、幼少期および思春期に、「自分が今感じている感情は危険だ」と誤解し、人として自然な感情の動きや反応を止めてしまうこと=感情を麻痺させることがトラウマとなり形成されます。
たとえ憎しみや怒り、嫌悪感といったネガティブな感情も、人として生きている限り当然生まれてくる自然な感情なのですが、それらネガティブな感情を自分が持っていることが耐えられずに、体を硬くして反応が外に出ないようにすることで、愛や喜び、幸せをも感じられなくなってしまうのです。
また、性器への興味や性の目覚め、性衝動を恥ずべきものとして抑えられる経験もリジット人格のトラウマとなります。
こうして、今自分が何を感じているのかがわからなくなるため、反応は画一的で無難、面白みのないものとなります。
リジットのトラウマの具体例
・毎日決まり切ったスケジュールを淡々とこなす
・家庭では厳しくしつけされ、学校では規則に従わなければならない
・「世間の常識」が一番の基準となる家庭に育つ
・無難で枠に収まって「ちゃんと・きちんと」していることが一番の美徳と教え込まれる
・家族団らんの時間にテレビでベッドシーンが流れたときの緊張感や親の態度
・性への興味、恥ずかしいこととして咎められる
・女性らしさ、男性らしさ(セクシャリティ)を否定されたと感じる経験
リジットの見た目の特徴・印象
いつもピシッと背筋を伸ばし姿勢も良く、全身の均整が取れていてスタイルはいいが、感情を感じないように常に体を緊張させているため色気や隙がなく、どこか非人間的な印象のある場合も。
上半身は動かさずに足だけを動かして歩いているような歩き方をする。
セクシャリティを感じまいと骨盤をしっかり固めているため、腰を回したり動かすような動きが苦手。
どのように振る舞えば良いのかをいつも気にしているため、一見何の問題もなく非の打ち所がないように見える。
真面目な優等生タイプ。
ディフェンスに入ったリジット
その場のノリや流れで行動することができず、予想外のことが起きるとパニックになります。臨機応変・柔軟・融通を利かせるということが理解できません。
自分の感情がわからないので、「感情」を聞かれても感情ではなく理由や意志を口にします。
波風の立たない決まり切った無難なパターンを送ることが何よりも安心で安全だと信じています。
他人に対して無神経になりがちで、横柄で高飛車な態度を取り反感を買うこともありますが、相手の反感にも気づかないので人間関係に悪循環を生み出してしまいます。
自分のプライドを守ろうと、人の言うことを聞いているようで決して耳を貸さず、何を提案しても「私は大丈夫です」と跳ね返されます。
感情や衝動を凍りつかせているため、恋愛はいつも同じ、マニュアル通りの決まり切ったパターンのみ。相手から求められるままに応じるだけの無味乾燥なものとなります。
突然、狂気めいた考えが頭をよぎることも……
リジットのディフェンスが招く人生の不具合
・人生は無味乾燥でつまらないものとなるが、本人はそれが人生だと思っている残念な結果に
・決まったパターンを繰り返し続けた結果、パーキンソン病を発症することも
・完璧主義が高じて潔癖症や強迫観念に苛まれる
・愛とエロスのない味気ない生活が一生続く
・「私は大丈夫」と他者からの提案やサポートを跳ね返し続け、やがて孤独になる
・自動的に自分や相手の感情を公式に当てはめて考えようとするため、非人間的な印象がより強くなってしまう
リジットが人生で果たすべきテーマ
いつも完璧で理想的な自分であろうとせず、本当の自分自身、真正な自分自身であることにチャレンジしていくことがリジットの大きなテーマです。
「ちゃんと、きちんと、適切に」の呪いから抜け出すこと。
そのためにも感情を感じ、表現し、また相手にも感情があることを理解し、尊重し、分かち合うという体験を重ねること。
生活の中のすべての行動に思いやりを込め、機械的に、スケジュール通りに“こなす”ことをやめる。
リジットが持つ深く静かでどこまでも広がる愛に自分を開いていく。
愛とセクシャリティを結びつける。
リジットのエッセンス
♢献身的で忍耐強い性質と高度な管理能力を持つ優秀なリーダー
♢いるだけで場に秩序をもたらすことができる
♢秘めた情熱と静かに深く広がる愛
リジットがエッセンスで生きるポイント
・体を硬くすることで感情やセクシャリティを封じ込めているので、体をゆるめ、柔らかくしていく
・「決まったことだから」「普通はこうするものだから」ではなく、常にそこに愛があるかを自分に問いかけながら、人間らしさを取り戻す
・ネガティブな感情があってもいいと知る。持つことを自分にゆるす
・常に完璧でいなければならないことを自分に課すのをやめ、失敗することを自分にゆるす
・「大丈夫」「ちゃんと」「きちんと」「しっかり」の枠から飛び出して自分の情熱や衝動に従う訓練をする
・「今、自分は何を感じているか?」を丁寧にたどる
リジットのエッセンスを持つ有名人
マーティン・ルーサー・キング牧師
逸見政孝(タレント・アナウンサー)
稲田朋美(政治家)
アーノルド・シュワルツェネッガー(俳優・政治家)
出木杉くん(アニメ『ドラえもん』登場人物)
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