ハートインタッチアワード

本当の自分と繋がる強さ【ハートインタッチアワード2021ノミネート作品】

ハートインタッチアワード2021
こころのレスキュー大賞ノミネート作品

【エントリー93】森迫 泉(もりさこ いずみ)

ハートインタッチアワードとは?

ハートインタッチアワード・こころのレスキュー大賞は、誰かに真に心に寄り添ってもらった体験、誰かの心に真に寄り添った経験を通して、真に心に寄り添うサポートとはどんなものかを実例を通して多くの人に広く知ってもらうことを目的に設立した賞です。
Heart in Touch AWARD

エピソード
私が彼と出逢ったのはオンライン上でした。ある日、はじめて入門講座に参加され、その時の気付きの体験から、もっと学んでみたいと1day講座を受講されました。

彼は、幼い頃から厳格で高圧的な父親の元で育ち、時に暴力や暴言を浴びせられることもあったそうです。出逢った当初は、そんな父に対して、時に怒りや絶望を抱いている様子を垣間見ることもありました。

幼少期からいじめにあったり、仲間外れにされることが多く、大人になってからも、父に対する怒りや絶望から、対人関係で問題(現実の不具合)を起こしてしまうことが多かったそうです。そのたびにとても傷付き、そんな自分を、そんな現実を変えたい、そして心通いう合うパートナーに出逢いたいと望まれていました。

私は毎回のセッションで色々なお話を聞かせてもらいながら、彼がどれほど純粋で大きな愛を持っているか感じ始めていました。
今まで体験してきた苦しかった出来事を1つ1つ振り返りながら、私は彼が小さい頃の自分が何を願っていたのか、もう一度感じていけるようにサポートしました。
最初に感じた、その人自身の純粋さと愛を信頼するという場所から・・。

回を重ねていく中で、彼は、小さな頃、どれほど淋しくて悲しかったか、そして父を大好きであったかを感じていました。そのことに驚き、ショックとも言えるような表情を見せることもありました。
父への誤解、自分自身への誤解がゆっくりと確実に溶けていったようでした。
私はその時、ただただ、彼のハートの奥の純粋さと愛に魅せられ、それを信じ寄り添うことをし続けました。

ある日、大きな事件となった出来事を振り返っていた時のことです。
彼が小さな自分に寄り添い、〝そんな君を僕は愛しているよ〟と大人の自分から幼い自分への大きな愛を伝えることができました。
それまでの泣きじゃくる姿はどこにもなく、おだやかな優しい笑顔でした。
〝自分に出来る事で、もっともとお自分を表現してあげたい〟

〝どうせ誰もわかってくれない〟の奥には〝もっと愛してほしい〟があって、さらにその奥には〝愛したい、与えたい〟という気持ちがあったことに気付いたそうです。

怒ってばかりで大嫌いだった父親を、本当は大好きで愛していたのだという気付き。彼の涙は、いつも美しく一生懸命でした。

そんな彼が、本当に自分に気付いた今、これからどんな自分を表現していくのか、そしてどんなパートナーと出逢ってゆくのか、楽しみで仕方ありません。

私が彼に対してしたことは、その人の本当の気持ちに寄り添ってただ彼の光を信じ続けた、ということでした。

その中で、自らの幼い誤解を解き、本当に自分に気付いてゆくことができました。彼が魅せてくれたエッセンスは私の中にもきっとある。

この出逢いと重ねた時間に本当に感謝しています。


このエピソードの中で、あなたは何によって癒されたと思いますか? : 相手の内なる光
どんな職種・お仕事をされていますか? : 助産師、ヨガ・Hulaスクール、心理学講師
今回の応募は自薦/他薦ですか? : 自薦

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