
このページでは、キャラクトロジー心理学の四番目の人格、サイコパスについて詳しくみてゆきます。
(関連記事:トラウマの原因は親子の関係性の中でわからないままにしているストレス体験にある)
目次
条件付きで愛された子ども・サイコパスのトラウマ
子どもは、異性の親に最初の恋をします。そしてその大好きな人から特別に扱ってほしいと思いますが、大好きなお父さん(またはお母さん)は絶対に自分のものになることはなく、それゆえに「裏切られた」と感じます。
もしくは、常に兄弟姉妹と比較され、親の愛を競って奪い合わなければならなかった、あるいは親の注目を集めるには特別な立場にならなければいけないという状況に置かれたといった体験を重ねることで、子どもの意識の狭い視点から「親の愛を得るには特別でなければいけない」「私は勝たなければいけない」という誤解が生まれ、トラウマとなります。
また、親が子どもに言うことを聞かせようと交換条件を出すことが、「愛は無条件では手に入らない」というサイコパスの誤解を作り出すこともあります。

サイコパスのトラウマの具体例
・自分を大好きだと言ったパパが、大好きなママと結婚していることを知り、裏切られたと感じる
・小さな約束を破られた
・常に兄弟姉妹やいとこ、友達と比較される
・自分ではなく、「できたこと」を褒められる(「賞を取って偉いね」など)
・「テストで100点取ったら○○を買ってあげる」など交換条件を出される
・たくさんの習い事が用意され、頑張っていい成績を上げると褒められるが、そこに終わりがない

サイコパスの見た目の特徴・印象
いわゆる“目力”のある人が多く、誘惑的あるいは挑発的な目でこちらをみます。常に頭の中は戦場のように何かを考え頭部にエネルギーが集中しているため、おでこが広いでしょう。
女性はくびれたウェストが自慢。自他ともに認めるナイスバディの持ち主で、それを誇示するような服装をしています。
男性はエネルギッシュで、肩が張り出した逆三角形の体型の人が多いです。
全体的に威圧的で自信にあふれ、ちょっとキツい印象を人に与える、王様/女王様タイプ。

ディフェンスに入ったサイコパス
まず、サイコパスは、すべてを知っていないと気が済みません。
周囲の状況をすべて把握し、自分の思い通りに動かそうとするため、常に頭の中が臨戦態勢で、周りは全員敵であるという大前提からものごとを考えるため、気が休まる暇がありません。
なにがなんでも勝とうとし、勝つことや他人より優位に立つことが至上の関心事で、勝つために上から覆いかぶさるようなエネルギーで相手を言い負かそうとすることもあります。
常にどうすれば自分が損をしないか、負けないかを考えていて、負ける戦いには基本的に手を出しません。

多芸多才で美男美女、モテる人が多いので、基本的にナルシストです。
自分は特別な存在で、そう扱われるべきだと信じています。また秘密主義で、自分にも人にも嘘をつくことが上手。
損得に敏感で、お金で愛を計ろうとします。
サイコパスのディフェンスが招く人生の不具合
- 自分も他者も、誰も信頼することができないので、孤独感に苛まれる
- 「自分が正しい」という態度に固執し、柔軟性に欠ける
- 自分の勝手なイメージを真実だと思い込んでしまう傾向が強く、見当違いな発言や言動で周囲に混乱を引き起こしてしまう
- 一見自信家だが、内側では劣等感や屈辱感、自信のなさに苛まれている
- いつも自分が一番正しいと思っている
- 「自分は特別扱いされるべきだ」という威圧的・支配的な態度が他者から自分を遠ざけてしまう。
- 高血圧/心臓病/糖尿病/燃え尽き症候群/統合失調症/慢性的な頭痛

サイコパスが人生で果たすべきテーマ
「特別意識」から自分を解放し、平凡の中に幸せを見つけること。
自分も他者も同じ一人の人間であり、他者のエッセンスを認め、尊重すること。
自分自身への信頼を育てることで、他者に対する信頼、さらには宇宙に対する信頼をも育てる。
コントロールしようとするのをやめ、サレンダーする(自分を明け渡す)ことで、常に戦場のような思考とマインドに平穏さと平和を取り戻す。

サイコパスのエッセンス
♢向上心に溢れ戦略的で、複数のプロジェクトを同時にマネージメントできる
♢カリスマ性があり、多くの人を惹きつける魅力の持ち主
♢仲間思いで誠実、正義感が強い
♢崇高な価値観を持ち、他人をはっとさせる言動を取る
サイコパスがエッセンスで生きるポイント
・頭をフル回転させ状況をコントロールしようとするのをやめ、白黒はっきりさせるのではなく「わからないままにしておく」訓練をする
・人と自分を比べ、人より優れているから愛されている/認められている という思考の癖に気づき、ありのままの自分・特別ではない自分であることを自分にゆるす
・自分の思い込みやイメージで他者やものごとを決めつけ、そこから行動しようとするのをやめる
・自分に対しても、他者に対しても「剣を下ろす」
・子どもの意識のまま、理想の自分になるために終わりなき努力をしていることに気づき、大人の意識にシフトする
サイコパスのエッセンスを持つ有名人
ナポレオン・ボナパルト
ジャンヌ・ダルク
織田信長
峰不二子(アニメ『ルパン三世』登場人物)
ドラコ・マルフォイ(映画『ハリー・ポッター」シリーズ登場人物)


現在の悩みから紐解く、
「トラウマはこうして生まれる」実例集(サイコパス編)
認められたい、有能だと思われたい、という気持ちが強い
・「優秀だからあなたはかわいがられる」という意味のことを親から言われていた。
・優秀で有能でないと愛されないという誤解を持っていた。
どんなに成果を出しても自分を認めることができない
・両親から高い期待を持たれ、どんなにいい成績を取っても褒められたことがない。
・頑張っても頑張ってもその成果に対して正当な評価が得られなかった。
・特別な存在であるから愛しているというメッセージを送られ続けていた経験。
人の言葉を自分にとって都合よく解釈してしまう
・子どもの頃、自分の失敗を親が正当化してくれた体験。
・嘘をつくと得をし、役にも立つという誤解を持ってしまった。
すぐ言い訳をしてしまう
・些細なことで親に怒鳴られたり小言を言われたりしていたため、それらから自分を守ろうといつも言い訳を考えていた。
・失敗するために怒られていたので、その痛みを避けるために一生懸命嘘を創造しようとしていた。
・失敗は許されないから言い訳して自分を守らなければならないという誤解。
恋愛が長続きしない・愛するほどに相手が離れていく
・子どもの頃、父親が不在がち。
・父に何か見せたかったり話したかったりしたとき、いつも父は母と仲良くしていて、疎外感を感じていた経験。
・父親との触れ合い方がわからなかった。
・父に怒りを表現したら愛されない、離れていってしまうという誤解。
恋愛で三角関係になることが多い・裏切られる
・父が、母と自分を比較して褒めることが多かった。
・母や姉妹と優劣をつけられていると感じた体験。
・妹や弟が生まれ、自分が親から一身に受けていた愛情が下の子へと移った体験。
その他のキャラクトロジー詳細分析
スキゾイド人格:夢と理想に満ちた繊細でアーティスティックなクリエイター
オーラル人格:好奇心いっぱいで優しさに満ちた天性の教育者
マゾキスト人格:湧き上がる創造性を形にし表現する根っからの愛されキャラ
リジット人格:愛と情熱に溢れ、優れたリーダーシップを持つ統率者
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そもそもエッセンス(良いところ)の塊である私たちは、幼い頃のささいで偶発的なできごとや繰り返し体験するできごとを通して、自分のエッセンスを悪しきものと誤解してしまいます。残念ながらこの誤解は成長の過程で避けることのできないもので、ゆえに私たちの誰もが、違った体験から同じ傷を持ち、その強さや深さ、体験の内容の違いが人格となって現れます。ただ、ここで注意すべきなのは、現在の人格は「本来のエッセンスを悪しきものと誤解した」状態のものだということ。
私たちは誰しも、この世に生まれ育ち、大人になってから今までの全ての経験に基づいて現在の選択のすべてをおこなっていますが、「三つ子の魂百まで」のことわざ通り、さらにその根幹を成すのは子どもの頃の環境や体験です。
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