ハートインタッチアワード2021
こころのレスキュー大賞ノミネート作品
こころに触れる特別部門受賞
【エントリー105】岡崎 玲子(おかざき れいこ)
エピソード
女性にとって、社会的にも経済的にも肉体的にも、まさに女盛りである30代の10年間を、まさか、苦しみと悲しみと、絶望の中で生きる事になるとは、
20代の若い時分の私には、まるで想像もしていませんでした。
当時、エステサロンの雇われ店長をしていたのは、29歳の時でした。昔から自分に全く意識していない所で、いつの間にかリーダー的存在になっていくような
運命をたどる事はよくあったのですが、何事にも手を抜かずに一生懸命に取り組む姿勢が評価されたのか、小規模サロンではありましたが、店長として
まさに、バリバリ仕事をこなし、月に200名程のお客様を、数名のスタッフでこなしていました。
「その日」は、何の前触れもなく、ある日突然訪れます。
その日のお昼を食べ終わった後に、「あれ?さっき食べた食べ物、腐っていたかも知れない。。。」という思いが頭をよぎります。
次の瞬間、大きな不安感、ドキドキという鼓動、吹き出す汗、フワフワと自分が自分の体から抜けるような感覚、
そして瞬時に、「死ぬかもしれない!!!」という強い恐怖心と躁焦感、これらが一気に私にのしかかってきました。
今、自分に起きていることが何のか、全く理解できないまま、30分程経過していたでしょうか。(体感覚は3時間程に感じます)
その日を境に、私は毎日毎日不安の中で生きる事になりました。「またあれが襲ってきたらどうしよう…」と、もやもやしたまま、時間だけを過ごし、私が病院を受診したのは随分と後になってからです。
当時はまだ、パニック障害(症候群)という言葉がほとんど知られておらず、病院の先生でさえも、病名を付けるのに迷ったり、どうサポートするのが正解なのか分からず、
ただ薬を処方するしかなかったように覚えています。
私が「これは病院や薬では治らないたぐいのものだな」と察するのにそう時間はかかりませんでした。
当時の私は、「自分を大切する」「自分を好きになる」その事の意味が全く理解できないようなタイプの人間でした。
誰かが悩んでいたら、自己犠牲をもいとわないで自分の事の様に捉え、踏み込み過ぎて解決しようとしたり、
安いお給料にも拘わらず、上司に自分の希望を伝える事も出来ず、もやもやしたまま、毎日がむしゃらに働く。
プライベートでは、好きでもない人とのお付き合いを繰り返したり、浮気されたり…
しまいには、一緒に居ても全く笑顔になれない人と、婚約までしていました。
その後、その人と結婚し、生活を共にするわけですが、とにかく私はパニック障害を治療したくて、ありとあらゆる事を試します。
まず、東京まで気功教室に通いました。家ではなるべく笑えるように、お笑い番組を見ました。
占いや、スピリチュアルカウンセリング、ヒーリング、吉方位への旅行、吉方位へ引っ越しまでしました
その後も脳のデトックスヒーリング、前世療法、針や、ヒーリング付き整体、数々のセミナーなどなど。
それはそれは、ありとあらゆる角度から、良いと言われるものは全て試しました。
お金と時間をかなりかけてきたのです。それでも心の病は全く良くならず、それどころか、病名がますます増えていったのでした。
最終的に私が悩まされる事になったのは、『パニック障害・鬱・全般性不安障害・強迫神経症・広場恐怖症』合計5個の心の病です
これが自分の身に起きているなんて、そして今、この瞬間、「私がその当事者である」という事実をを思う事は、本当に本当につらく、苦しく、暗く、生き地獄であり
まさに「絶望の淵」のところに居たのです。
この時点で自らの命を絶つ方も沢山いるだろうな…と心の底から思いました。この状態で生きていて、何の意味があるのだろう。とそんな風に思う人も多いのではないかと思います。
私もその一人でした。
それからも、良いと言われることは藁をもすがる思いで沢山してきました。
その都度その都度、「なんか、良くなったかも!」「あ~そうか!」と、一旦前進したかの様に感じますが、数日経つと元通りでした。
最初の病気発症から10年以上が経っていた43歳の時、友人を通して「キャラクトロジー心理学」を紹介されました。
その時の私の心の声は
「心理学?今度こそ治せるかも」 という声と「またどうせダメかも…」という2つの声が聞こえてきます。
どちらの気持ちも持ちながら、講座に申し込みをしました
キャラクトロジー心理学には沢山の講座がありますが、ベーシック1DAYは、今まで私が見聞きしてきた世界とは全く別の世界観でした
その人の思考や反応のパターン、勝手に繰り広げてしまう頭の中の世界、神経や筋肉や心の使い方でその人の骨格や見た目の構造までをも造っている事
お腹の中に居た時の体験から、小学校へ入学する頃までに、習い覚えた「この世界ってこんな場所なのね」と結論決定づけたその体験が、今の自分や、心の病までをも作り出していること。
それらを知れた事にまずは、驚きと同時に、深く納得し、まさに今の自分がそれに該当していると大きく腑に落ちました。
そうだったのか…それらをもっと深く学んで今の自分の状態が少しでもよくなるなら…と、興味を持ち始めます。
そして、どんな風に自分を癒していったら良いか、その道筋を見つけることが出来ました
安心で安全な仲間と学び合える事は、私にとって大切な時間となっていったように感じます。
キャラクトロジー心理学に出逢ってから、もうすぐ丸3年となりますが、私にとって大きな足かせとなっていた心の病の事も、
「なるほど!こういう理由でこうなるんだ!」という理解が入り、それらを「予防する事」「もし起きてしまった時の対策」「助けてもらう重要性」
など、沢山の事を毎日のように知っていき、そしてそれを1つ1つ丁寧に扱い、
今では、自分を一番大切にすることが上手になってきました。
また、キャラクトロジーの各スキルによって、「私は特別でないと愛されない」という誤解があった事にも気づき、だから一生懸命に人の期待に応え
疲れ果てていたのだなと知り、「生まれて来ただけで無条件に愛されている」という認識に変わったのも、大きな変化の一つです。
こんな『在り方』に出逢えたのは私にとっては初めての経験でした。
今までの他の学びでは何か、「物足りなさ」をおぼえた私でしたが、キャラクトロジー心理学では、「そうそう!わたし、こういうことが知りたかったの!!」
という感覚になっていったのです。
人はそれぞれに、何かしらの学びを持っていたりします。今はベーシックマスターとなり、多くの方の悩みをヒアリングする頃も多くなりましたが、
ほとんどの方に共通して言える事は
①1人で悩んでいる
②解決の糸口が見つからない
③然るべき場所へ誘導してくれるカウンセラーに巡り合っていない
④今の治療で効果が今一つ見られない
そんな方が多くいらっしゃるかなぁと感じています
キャラクトロジー心理学の学びでは、よくあるテクニックや方法論とは違い、一生をかけて使っていける、また、自分の子供や次の世代へも渡していける
「心の在り方」「自分と仲良くなる」「本当の意味で癒される」
これらを身に付けることで、ありとあらゆる場面において、応用が利き、問題解決の糸口が見つけられます。
今私は、絶望の淵に居たあの頃の私とは違います。
自分の人生の舵を自分でとる為、今の自分に出来る、最善の選択をしようとしている自分の 「在り方」 に誇りが持てるようになってきました。
このエピソードの中で、あなたは何によって癒されたと思いますか? : 講座 仲間からのサポート
どんな職種・お仕事をされていますか? : 美容系
今回の応募は自薦/他薦ですか? : 自薦