ハートインタッチアワード

「自分でいるということ」【ハートインタッチアワード2021ノミネート作品】

ハートインタッチアワード2021
こころのレスキュー大賞ノミネート作品

【エントリー113】浜田 陽子(はまだ ようこ)

ハートインタッチアワードとは?

ハートインタッチアワード・こころのレスキュー大賞は、誰かに真に心に寄り添ってもらった体験、誰かの心に真に寄り添った経験を通して、真に心に寄り添うサポートとはどんなものかを実例を通して多くの人に広く知ってもらうことを目的に設立した賞です。
Heart in Touch AWARD

エピソード
このレポートがうまく伝わるかどうか、
私がお伝えしたいことはとてもとても繊細な部分だと思うから。
けれど同じように感じている人がいたら
その方に伝わればいいなと思います。

これを読んでくださった人は、「自分でいる」ことがどういうことか知っていますか?それってどんな感じでしょう?

私はかなり幼い時から自分の内側に閉じこもりがちなのに、意識はものすごく外側を追いかけるような、人の些細なエネルギーも全部拾いあげようとするような感覚を持って育ってきました。
それが辛くなってきた頃、
今度はその感覚を感じまいとマヒさせ、感覚や感情をあまり感じないで、
こういう時はこういう表情をしていたらいい。
こういう時はこう振る舞えばいい。
といい子でいられることだけが、自分の指針となっていました。
これが続くと、
人と人のコミュニケーションが取れません。
友達同士だと、なかなか本当の自分、楽にいられる自分で友達付き合いができず、疲れてしまって疎遠になってしまう。
好きだなと思う男性が現れても自分がどう感じているかが分からないので、表面的にうまくやろうとしても、歪みが出て、ちっとも上手くいきません。
私は何のために生まれてきたのだろう。
誰かに愛されたり本当の愛を人に向けたりできるのだろうか。
いつも虚しく自分に自信のない毎日を過ごしていました。
何が不幸なわけでもないのに、いつもこのようなモードで過ごすということは、気持ち的にはずっと薄暗い中をどんより歩き続ける感じでした。

キャラクトロジー心理学のベーシック講座などで知識として心の仕組みを学んだり、プロセスグループを受けて体験したことのない感覚を体験として自分の体感から得ることをしたり。
ヒーラークラスで知覚を感じる体験を積み重ねたりと今まで使ったことのない感覚に開いていく経験を積み増さねました。
いかに自分の本当を感じていなかったかということが分かり、
体験の中から自分の内側につながる感覚を感じられるようになりました。

自分を癒すと決めていたのもあり、様々な学びととも
ヒーリングやセッションを受け、たくさんのサポートを受けました。

癒していくことは、玉ねぎの皮を外から1枚ずつ剥がしていくことと例えられますが、ヒーリングやセッションを受けることで、一つずつ自分の目の前の道が開けてきて、自分にパワーを取り戻し、勇気を出してチャレンジすること、そして何より自分の内側と繋がる、自分が何を感じているかわかるということができるようになってきました。
この状態になると、どんよりしていた毎日も要所要所に光が見えてきます。また、友達との中に信頼関係ができ、自分の思いを伝え、相手の思いを聞く。受け取ることができる。他人と自分の違いが分かり、さまざまな考え方、思い、感じ方があること、人の背景に目を向けられるという視界が開けた状態になっています。

ですがそんな状態になっていても、
深いところでなかなか自分を信じられない
いつも足が安定したところに着地していない
自分の感覚としてはその地面の底に足をチョンとつけることが
恐ろしくてたまらないという感覚が残り続けていました。
怖いので何かにしがみつかないと生きていけないような感じです。
実際に自分の生活や仕事、お金にまつわる中で問題として浮き上がっていました。
怖さからの行動になるので、上手くいきそうなことも結果が出ない、なんか上手くいかないという状況でした。

あるヒーラーさんのセッションを受ける中で、
この怖い感覚を一緒に知覚してもらいながら、傷の中にダイブしていくような経験をしました。
一つ一つ自分の体を感じてその時は仙骨あたりのゾワゾワするとっても嫌な感覚を感じ続けました。こういう感覚を感じる時、誰かがいてくれるからこそ、感じ続けることができるのだと思いました。
何度も何度も自分の体を感じ続けながら、下へ下へと深く降りていく感覚は今も忘れられません。
そして、ピタッと自分の足裏が着地したのを感じたのです。
あ、何にも怖いものなんてなかったんだととても静かで安定した場所でした。こここそが自分がいる、ただ「在る」場所なのだと確信が持てました。

そのセッションを受けてから
私は自分の中に安心できる場所があることが、ただの理解としてでなく
全身でそして感覚でわかるようになりました。心も体も安心しリラックスした中でいられる、そして私でいられるようになりました。
実生活で、ソワソワしたりザワザワ落ち着かないような反応を起こすことは今でもありますが、どこに戻ればいいかがわかっているのはとても安心できます。
他人にこの落ち着かない感じや嫌な感じを感じた時、誰かにこの感覚をどうにかしてもらったり取り除いてもらおうとするのではなく、
自分が自分の一番安全で安定した場所に戻レバいいことを知っている。
これは生きていく中でとても大事で、大きいことだと思います。

この感覚的なことは
学校でも学んでいませんし、親もきっと知りません。
病院に行けば治してくれるものでもありません。

けれどこの些細なこと
些細に思えるようなこの感覚を人は持ち続けてしまう。
そのうちそれが当たり前になり、本来もっとその人らしく輝けるのに
それを知らないまま一生を終える。
それはあまりにももったいないことです。

私はずっとこの感覚を得たかったし
どうすればその道が開け自分のこのどうしようもない、人には表現できない感じを解消できるのか、何十年も求めていました。

友達の紹介で知ったキャラクトロジー心理学や
美穂子さんからの学び、プロとして活躍されているヒーラーさんやカウンセラー、セラピストたちとの出会いは私の人生を大きく変えました。

諦めなくて良かったと今はそう思えます。
そしてこれから、このどうしようもない伝わりにくい感覚を知っている自分、そこから変わることができることを経験した自分を最大限に活かして
キャラクトロジー心理学を伝えたりカウンセリングをしていこうと思っています。


このエピソードの中で、あなたは何によって癒されたと思いますか? : 受講による学び、ヒーリング、カウンセリング、各セラピストの存在
どんな職種・お仕事をされていますか? : アート講師
今回の応募は自薦/他薦ですか? : 他薦
他薦の場合はその方のお名前をご記入ください : 石川舞衣子さん、山本尚美さん

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