ハートインタッチアワード

本当の寄り添いは新しい世界を知ることだった【ハートインタッチアワード2021ノミネート作品】

ハートインタッチアワード2021
こころのレスキュー大賞ノミネート作品

【エントリー91】飯田 雅代(いいだ まさよ)

ハートインタッチアワードとは?

ハートインタッチアワード・こころのレスキュー大賞は、誰かに真に心に寄り添ってもらった体験、誰かの心に真に寄り添った経験を通して、真に心に寄り添うサポートとはどんなものかを実例を通して多くの人に広く知ってもらうことを目的に設立した賞です。

エピソード
寄り添う。
私はこの言葉にずっと憧れがありました。今10歳の娘の名前を決めるときには、音楽のように人の心に寄り添えるようになってくださいと願いを込めました。でも同時に、私は本当に寄り添うことができているのか?本当に寄り添うとは?と問うたとき、子供に願いながら親である私自信がそれをできていないのではと気づき、自分は何て傲慢なことをしているのだろうと崩れ落ちそうな感覚になった瞬間がありました。

その答えを見つけるチャンスがありました。それは2年前の秋に美穂子先生の姿が映るYouTubeの映像に出会った時でした。その時に、この人は本物だ。そして本当にものすごい努力を積み重ねてこの場所に立っている。と、なぜか確信しました。
美穂子先生の話す姿、在り方から、胸の奥が騒ぎ震えるのを感じました。
どの瞬間も常に自分の内側に寄り添い続けながら、相手に向かい合っている。自分の言葉を自分で感じ続けながら相手へ心から伝えている。それを見ながらなぜか自分の内側が泣きたくなるような感覚になりました。
本当に寄り添うということはこのことだ。この人の学びをしてみたい、この人のようになりたい。そう思い、美穂子先生のHIT (ハートインタッチ・キャラクトロジー協会)の学びと癒しのコミュニティに思い切って飛び込みました。

私はその時、心身の不調が数年来続き、少しの外出にも困難を抱えていました。子供の急な病院でさえ連れて出られないこともあるほど不安定な毎日でした。親しい友人も子育て中だからと頼ることを遠慮して、また精神の不調は何を言われるかわからないからと家族は周囲から隠そうとしていたので、誰とも深くコンタクトしにくい状態でした。家族の支えはありがたいけれど、どこか閉鎖的で重苦しく、人との繋がれない孤独感と自分の無力感や不安に入り込む毎日でした。

そんな私にとってオンラインでの繋がりやコミュニティが構築されていたことは大きな救いでした。初めて講師の方と繋がった喜びは、孤独から自分を取り戻せる一歩になりました。そして、オンラインで美穂子先生のお話を聞ける機会もたびたびあり、美穂子先生の壮絶な体験を経て構築された学びの体系であったことを知りさらに興味は深まりました。自分のやりたいことに向かう大切さや心のあり方をいろんな角度から聞くたびに、自分にもまだできることがあると、失っていたワクワクが蘇りました。
オンラインでの繋がりの場や個別の遠隔ヒーリング、オンラインプロセスワークと少しずつ体験するたびに、美穂子先生の、真摯だけど親しみや明るさに満ちた話しかけが本当にいつも変わらないことには毎回びっくりしました。いつも誰とも分け隔てが無いこと、そして等しく自分も尊重されているってこんな感じなんだなと知りました。どんなことでも純粋な好奇心を持って聞いてくれて、うまくこちらが言葉に表現できない時も、そのことを責めるのではなく、自分も聞いて困っているというような自分の真実の場所から次の展開を一緒に探してくれます。そういうあり方に何度も触れていくたびに、これが知りたかったという感覚になり安心していきました。そしてハートが震えて涙が出たりホッとしたりして緩んで、自分を取り戻すことが何度もありました。

そして、この寄り添うということを理解するために助けとなったのは、学び始めたころに知った健康的なバウンダリーという概念でした。
私は通院してきたメンタルクリニックで、それを理解する体験をまさしくしていたなと感じていて、とても感謝しています。
'他人を変えることはできない'ことや、'自分の行動による結果を引き受ける'ことを、Kクリニックの主治医のドクターから私は始めて知りました。さまざま私の誤認を教えてくれた彼女は、いつも気分に左右されることなく同じ距離感を保って、でも親切にそこにいてくれる態度でした。そしてそこに彼女の努力があることを常に私は感じていました。
最初はよそよそしく不思議な感じもしたけど、そこには愛情がいつもあることを理解しました。彼女との問答を通じて自分を育てなおす感覚になっていき、自分の中から答えを探して話すことや、自分で自分の舵を取っている感覚が育っていきました。母のようだけど母ではない、不思議な抱えの中にいるようだといつも感じていました。そして私が選んでここに通いここにいるのだという自己責任の場所も理解しました。
薬に弱い私は投薬が一筋縄ではいかず、飲みたくないと主張したりして、薬の調整や選び方もいちいち時間がかかりましたが、提案の経緯を聞き一緒に決めていくということを必ずさせてくれました。こちらに通ってからは、他の病院でその対応の違いに気が付くようになりました。全く自分とコンタクトすることなく薬を処方されることもあり、心が冷たくなり驚きました。
ある時選んだ薬でかなりきつい副作用の時がありました。でも自分がここにいることを選んでいるという自分の権威の場所は揺らぎませんでした。『人間だから先生も間違いはある。』と、半分泣きながら言うと、うんと理解したようにゆっくりうなずき、ふいにユーモラスに『すまん!』と言ったドクター。言葉が軽すぎるよとは思いましたが、目からは思いやりや誠意は感じました。それぞれの限界を理解し、自分は自分の精いっぱいのあり方を示しましたが、これは本当に相手を信頼しているからこそできました。そして、その一件からは、私は自分自身にも相手にもより深い信頼関係が築かれたように私は感じています。

彼女は一人の人間としての悩みや苦節についても必要に際し話してくれました。ある時、かつて『来院して来る人みんなを自分で対応できるのか自信がない』と悩んだ時に、その道の大先輩から『来る人はあなたを選んできているからそれでいいのだよ、必要がなければ勝手に離れていく。』と聞き楽になった、という話をしてくれました。私はそれを聞き、ものすごく安心したのでした。自分のできることや責任の範疇がどこまでなのか知っていれば良い、自分の出来ることに注力すればいい、というシンプルな感覚が入りました。彼女は自分にできる事できない事を明確に伝えてくれるし、時には私を必要な人に繋いでくれて回復に役立ったこともありました。
ドクターが自分自信のありのままで正直にいてくれることは、患者側にとっても適切な選択ができることでもあり、自ら選ぶ責任も自覚させてくれました。もちろん限られた時間で今日はうまく伝わらないなあという日もあったけど、健全なあり方の場所にドクターはいつも戻っていてくれているので、そこは冷静に戻って自分を眺める場所のひとつ、心の中でも診察室の風景はいつも私の支えになってくれるのでした。

さて、私はこのクリニックでの出会いにとても感謝していますが、ここだけではたど辿り着けなかった場所がありました。
発症当初、私はひどい錯乱状態の中『私はもとに戻れるのですか?』とドクターに必死に問いました。認知は正常といわれても、今自分に起きていることが何なのかわからない、自分がどこにいるのかわからないという恐怖と不安の連続の中にいました。
そしてある程度回復し生活に戻れても、本当の意味で私はどこにいるのか、どこへいけばいいのか。それは残念ながらクリニックへの通院だけでは辿り着けませんでした。

そしてHITの学びと出会いやっとそれがわかる心の地図を手にしました。
こころの仕組みを知り、自分はどんな時も生きる力のあふれる存在だと知り、希望が湧きました。そして、本当に変わるためには新しい体験が必要だと知りました。
そこで、苦手だったけど困った時にはヘルプを求めることを練習しました。HITのカウンセラーやヒーラーはどんな状態でもまずは受け止めくれ、一緒に迷子の自分を見つけてくれました。自分が今どこにいるのかわかるだけでもまずは安心できました。時にはその悲しみの感覚を一緒に体感してもらい、孤独の場所が一人でないことを知り心から涙して、初めてそこから抜けることができたこともありました。
私がこれまで、自分のだれかに寄り添ってもらったと思ってきた感覚は、犠牲的だったり条件付きだったり歪みを含んでいたようです。本当の寄り添いは、自分の権威を取り戻して共に探し創造しながら、新しい感覚を見つけていく豊かな時間なのだとわかりました。

長年とはなったけれど、Kクリニックのドクターのおかげで人との関係性について初めて自分の誤認があることを知り向き合い、さらに美穂子先生はじめHITの心の専門家に、自らも学びながら自分の深い内側に寄り添ってもらうことをしてきました。このたくさんの寄り添いを経て、安心の時間が少しずつ増え今ここに生きることが楽になっていきました。少しずつ体力づくりもできるようになり、コロナ禍の中でも恐れることなく自分の為に10年ぶりに外に出て興味のあった仕事をすることができるようになり、オンラインだけでなく実際に先生や仲間に会うことも叶うようになりました。
いつしか、心を知りたい、仲間と繋がりたい、今度はそれを伝えてみたいという願いは、自分を突き動かす静かな情熱となって毎日を生きる希望、楽しみ、原動力になりました。それを叶えるたび支えてもらった感謝や自分への祝福で胸がいっぱいになります。
そしてそうこうしているうちに、クリニックで処方されていた薬もすべて、ついに必要のなくなる日が訪れました。

自分のこうした体験の中から、本当に寄り添ってもらうということは、結果、自分自身のあり方の
理解や成長を助けて新しい世界を知ることに導いてくれるものだと感じています。
今、辛さから抜け出せないで苦しんでいる人がいるならば、本当の寄り添いを体験し、そして自らも学び知っていくという道が、少なくともこのHITにはあることをお伝えしたいです。苦しい渦中では一気にはいかないこともあるかもしれないけど、きっと自分が楽になっていくベクトル、羅針盤に変わっていくはずだと思います。

Kクリニックのドクター、山本美穂子先生、HITの大切な先輩、仲間の存在に深く感謝します。ずっと元気でいてくれることで私を支えてくれた娘や家族、動けない私でも必要だとずっと待っていてくれた友人、心を寄せてくださったすべての方へ、ありがとうございます。
今度は、いつか自分も本当に寄り添うということをできる人に、そして娘に伝えられる母になれるようにと願い大切な学びを続けたいと思います。


このエピソードの中で、あなたは何によって癒されたと思いますか? : メンタルクリニックのドクターの存在。山本美穂子先生の存在、HITのコミュニティ、学び、カウンセリング、ヒーリング
どんな職種・お仕事をされていますか? : パート、主婦
今回の応募は自薦/他薦ですか? : 他薦
他薦の場合はその方のお名前をご記入ください : Kクリニックのドクター、山本美穂子さん、HITのカウンセラー、ヒーラー

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